フェルメールとメーヘレン ~天才贋作作家の幻の真作~
ヨハネス・フェルメール

(写真はフェルメールの作品”真珠の耳飾りの少女”)
オランダの画家
1632年 – 1675年
彼の現存する作品は、33点から36点と非常に少ない(専門家により解釈異なる)が評価は高く、近年になり世界各国でフェルメールブームが起きている。
上記のフェルメールの作品、”真珠の耳飾りの少女”からもわかる様に、彼の作品は非常に繊細なタッチと鮮やかな色使いから生前から画家として評価は高かったそうです。
そのため、フェルメールの贋作も非常に多く出まわっています。
中でも有名な贋作騒動として、『メーヘレン事件』があります。
ハン・ファン・メーヘレンは17世紀のオランダ画家ですが、天才的な贋作画家として有名です。
特にフェルメールの贋作を好んで制作しており、彼の贋作はフェルメールの模写だけにとどまらず、フェルメールの特徴を活かした真作(?)まで生み出してしまいました。
後に、専門家によって贋作と判断された絵は、フェルメールの作品リストから外されましたが、その中の多くにメーヘレンの贋作が入っています。
メーヘレンはナチス・ドイツの高官に絵画を売った罪で一度は逮捕されましたが、売却した絵が全て偽物だと判明し、多くの贋作を産み出したにも関わらず、逆にナチスを小馬鹿にした英雄として大きく罪を軽減されたのです。
絵画とは、こういったバックボーンを楽しむ事ができる事も魅力の一つだと思います。
この様な逸話を聞いた後で名画を鑑賞すると、より一層絵画の魅力に触れた気になりませんか?
フェルメールからのラブレター展

日本で行われるフェルメールの展覧会
宮城と東京で行われるフェルメールの展覧会です。
オランダから門外不出のフェルメール作品も来日しますので、この機会には見たほうが良いかもしれません。
フェルメールの作品(Wikipedia)

Wikipediaによる、フェルメールの作品解説
一度目を通して損はないでしょう。
ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館

オランダのロッテルダムにある美術館
メーヘレンの描いたフェルメールの贋作『エマオのキリスト』を購入した美術館。
現在も所有しているかは不明ですので、見に行くつもりならしっかりと確認を取りましょう。
オランダまでの無駄足はキツイですからね。
メーヘレンは画家としては成功をつかむ事は出来ませんでしたが、贋作者としては天才的でした。
結局彼は、不摂生がたたり刑期を全うすることなく亡くなりましたが、彼は自分の描いた全ての贋作作品を明かしていないのではないかと噂されています。
つまり、現在私達がフェルメールの作品として鑑賞している絵画の中には、メーヘレンが描いた贋作が混じっているかもしれないのです。
2011年12月19日 |
カテゴリ:芸術